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梅子和蘋果

響き渡りま

公園の中を 描写するシーンになります。
演劇の俳優さんの如く、軽く息を吸って 次のセルフ(文章)を 読もうとした瞬間でした。
私が次に発するはずの言葉が マイクを通じて 舞台裏から聞こえてきたのです。

 びっくりした私は 『えっ』と 言葉に詰まってしまいました。
すると、舞台裏から 更に声が 聞こえてきました。
「大丈夫だ、先生のセリフを リピートしなさい。」
押し殺した先生の声が 会場中に 響き渡ります。
先生は、私が呼吸を整えて 次のセリフを言おうとしていたのを 次のセリフを忘れたんだと 勘違いをしたのでした。

 気をとり直して、その次のセリフを 発しよう瞬間、またもや 先生の押し殺した声でのセリフ読み。
会場は 薄笑いと言うか、失笑と拍手が起こります。
もちろん この拍手は、絶賛の拍手ではなく、珍プレーやハプニングに対する あの笑いでした。
あせって、先生よりも早く次のセリフを言おうと 喋った瞬間、先生とハモってしまったのです。
先生に注意を受けた後だったせいでしょうか、笑いを発する事が失礼と思って 我慢していたのでしょうか。
先生とハモった瞬間、にらめっこで 笑いをこらえきれずに 思わず噴出し笑いをしたときのような大爆笑が 起こったのでした。
先生は マイクの音が 会場にもれているとは気付いていないようです。
いたたまれない衝動にかられました。

 結局、先生の後を追って 最後まで喋り続けます。  
『暗読じゃ、なくなったじゃないか。』
爆笑の渦の中、暗読が終わり、頭を下げました。
すると会場は 前出の彼女を超える 拍手喝采と歓声が起こったのです。
さっきまで、歓声を上げてはいけないと注意をした先生まで 笑っていました。
彼だけでなく 先生、招待客、父兄まで大笑いです。
私の思惑通り、彼女よりも多い拍手と完成を まるっきり反対の意味で 獲得したのでした。 lomen123 おおいのブログ じあいせ こおいあ しぇんgうぇ
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