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梅子和蘋果

様なほどに背

某局オールスター大感謝祭みたいに階段状に座席が配されており、ずらっと上にまで様々な 人が並んでいる。一番右の一列だけは一般視聴者からの参加のようで一人ずつでクイズに応えるのだとか。他の出演者と違い名前を書いたボードは、目の前に置 いていなかった。どうやら個人情報保護が理由なのだ。reenex

 今回は妖怪も回答者として参戦しているということが、どこからともなく私に伝わってくる。見た感じでは一般参加にそれらしいのはいないので、TV局が特別ゲストととして呼んだのではないかと検討をつけて画面を見回す。reneex
  階段状になったステージで言うと大体中段くらいか、前後左右からの座席順でちょうど真ん中あたりに、異様なほどに背が高く横幅の広い身体をしている、警備 員の服を着た中年男が座っている。立っていたとしても2m50Cmもの巨体だ。しかし全員座っているはずだから、実際の身長は4m以上?
 何故か相方は大型バスだった。どうやって座っているのか分からない……いやいや、そうではなくてどうやってそこに収まっているのか、そもそも相方のバスは生命体なのだろうか?
 チーム名を見るとまた随分と長い奇妙なものだった。『地の例の例の例の猫の例の~が見つかりました』
  私は四番目は「例」ではなくて、「霊」に書き直さないと間違っていることに気がついた。TV局のスタッフってのは本当に適当だよなと、少し辟易とする。内 部の人間は誰一人知らないし気がつかないのか、というか本人(妖怪)に聞いて確認をちゃんとしていないってことだとしたら、視聴者が間違いを見つけての指 摘も出来ないほど無知無能だと思い込んでいるんだろう。まったく、だからTVってやつは……。
reenex
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